WiMAX 2+の新端末、「WiMAX Speed Wi-Fi NEXT W06」が2019年1月末に発売されました。WiMAX 2+ルーター史上最速モデルとなる1Gbpsを超える驚異的なポテンシャルと、安定した動作が魅力のこのWiMAX 2+モバイルルーターを実際に触って、デザインやスペック、使用感をレビューしていきます。
WiMAX W06の外観・デザイン
Huawei製となる「WiMAX Speed Wi-Fi NEXT W06」は「ブラック×ブルー」と「ホワイト×シルバー」のカラーバリエーションがあります。今回レビューするのは「ホワイト×シルバー」モデルで、やや光沢感のあるパールホワイトが特徴的です。なお、モデルによる性能の差はありませんので、単純に好みで選んでOKです。
手に持ったサイズ感としては、かなりコンパクトだなという印象。バッグのポケットやズボンのポケット、サイドポーチなどにもスルッと入り、取り出しやすいサイズです。
最近のスマホよりもかなりコンパクトですね。フロントはタッチ液晶だけというシンプルなデザインです。サイズは約128×64×11.9mmで、液晶は約2.4インチTFTタッチ液晶(320×240)。
エッジ部は柔らかいカーブを描いています。前モデルの「W05」が角ばったデザインだったのに対して、こちらはかなりポップな印象を受けます。
底部には充電、データ通信用のUSB-C端子、Nano IC Cardスロットが備わっています。電源ボタンは上部に配置。なお、付属品としてmicroUSB→USB-C変換コネクタが同梱されていました。USB-Cもかなり一般的になってきましたが、この配慮はありがたいですね。
電源を入れるとロック画面が表示され、スワイプするとトップメニュー画面が表示されます。メニュー画面は左右に2画面あり、スマホのように左右スワイプで切り替えられます。
タッチ操作はかなりレスポンスが良く、アイコン類のデザインも大きめなので、画面が小さいなれど快適でした。また、ここに並んでいるアイコンはある程度カスタマイズできます。後日公開予定の「設定編」ではそれについても解説していきます。
唯一気になった点としては、バッテリーの%表示がありません。あとどのくらいバッテリーが残っているのか? をふわっとしたゲージ量で確認せねばならないのは、やや不安です。こちらも解決策があるので、同じく「設定編」で解説します。
WiMAX Speed Wi-Fi NEXT W06のスペックをチェック
外観が確認できたところで、スペックの方をチェックしてみましょう。
サイズ(高さ × 幅 ×厚さ) | 約128×64×11.9mm |
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重さ | 約125g |
ディスプレイ | 約2.4インチ 320×240ドット タッチTFT液晶 |
対応ネットワーク | WiMAX 2+ au 4G LTE |
通信速度 | ●ハイスピードモード(WiMAX 2+) 下り最大558Mbps/上り最大30Mbps ●ハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTEも併用) 下り最大1237Mbps/上り最大75Mbps |
無線LAN | 5GHz帯:802.11 ac/n/a 2.4GHz帯:802.11 n/b/g |
バッテリー容量 | 3,000mAh(取り外し不可) |
連続待受・通信時間 | 連続通信時間:約540分 (WiMAX 2+、スマート設定時) 連続待受時間:約800時間 (WiMAX 2+、スマート設定時) |
充電時間 | 約140分 |
最大同時接続台数 | 16台(WiFi )/1台(USB) |
充電 | USB Type-C |
SIM | スロット数:1 スロット:nanoSIM |
カラー | ブラック×ブルー、ホワイト×シルバー |
前モデル「W05」からの比較するならば、若干(6g)ですが軽くなりました。横幅、厚みが減りましたが縦幅が増えているので、サイズ感的にはあまり変わりません。
バッテリー容量も前モデル「W05」より250mAh向上しています。ただし、スペックシートを見る限り待ち受け時間、通信時間の値は変わっていません。後述する性能向上とトレードオフとなっているのかと思われます。
また、本モデルでは「W05」にあったBluetoothテザリング機能が失われ、専用のクレードルも現時点では発売されていません。このあたりは若干残念なポイント。また、本機もまた、バッテリーは交換できないという点に留意しましょう。
WiMAX Speed Wi-Fi NEXT W06の特徴
購入前に抑えておきたい「WiMAX Speed Wi-Fi NEXT W06」の特徴をチェックしておきましょう。
チェック1:WiMAX 2+ルーター史上最速!
通信速度はWiMAX 2+史上最速となりました。
USB-C(USB3.0)での有線接続、ハイスピードプラスエリアモード、ハイパフォーマンスモード、4×4MIMO設定オン。なおかつ東京・埼玉・愛知・大阪の一部エリアという限られた条件下では1,237Mbpsという速度を(理論的には)出せるようになっています。
WiMAX 2+ホームルーターの「Speed Wi-Fi HOME L02」が最大1,000Mbpsなので、据え置き型をも上回る速度。大容量データをやり取りしたい場合など、瞬間的な火力が必要なときに、応えられるだけの潜在能力を持っています。今後さらに高速化・安定化されていくであろうモバイルネットワークソリューションへの期待を感じさせるハイポテンシャルな1機です。
ただし、日常的に使うのであれば、そこまでの速度は必要無いと思うので、直近3日間で10GBと制限のゆるいWiMAX 2+のハイスピードモード(下り最大558Mbps/上り最大30Mbps)を常用することになると思われます。
この場合の実際の使用感としては、このようになりました。理論値からは大幅に落ちますが、回線の混雑が起こる平日のランチタイムでも、かなり安定した速度を出してくれるという印象で、十分快適です。
チェック2:ハイモードアンテナ搭載でWiMAX 2+とWi-Fiの感度向上
いわゆるWiMAX 2+ルーターで多く聞く弱点への対策が施されています。高性能ハイモードアンテナが搭載され、前モデル「W05」よりもアンテナ感度が向上しています。
同時に、Wi-Fi TXビームフォーミング機能を搭載しているため、WiFi通信の安定性も向上しています。なるべく受信感度を稼ぎたい窓側にルーターを置いても、Wi-Fiをキャッチしやすいというわけですね。外出時だけでなく、自宅・自室でもWiMAX 2+に頼るといった場合はありがたい機能です。
チェック3:「通信量カウンター」やアプリで利用データ量がすぐに確認できる!
WiMAX 2+(ハイスピードモード)通信時では、直近3日間で10GBという制限がありますが、直近3日あたりの通信量は、画面下部に常に表示されています。こちらをチェックしておけば、しまった使いすぎた!も防げます。なお、計測は3日単位の他に、1ヶ月単位での表示も可能です。
なお、au 4G LTEのハイスピードプラスエリアを有効にすると、通信可能なエリアが増えて最大通信速度の理論値も向上しますが、こちらは別途料金が必要になるのと、月に7GBという制限となります。
WiMAX Speed Wi-Fi NEXT W06の良かったところ
スタミナ性・携帯性は素晴らしいと思います。
朝10:30に電源を入れて、夕方の18時まで。実に7時間半もバッテリーが持ちました。この間ずっと通信しっぱなしというわけではありませんでしたが、移動中スマホでYouTubeを見たり、ラップトップで仕事をしたりと頻繁に利用していたにもかかわらず、これだけの長時間利用できたというのは驚きです。充電もUSB-Cで高速で、端末自体も軽量と、携帯性はかなり良い印象です。
また、専用のアプリ「Huawei Hi Link」も便利です。QRコードを使って接続設定も簡単に済ませられるだけでなく、アプリからリモート起動したり、バッテリーや通信量の確認、各種設定にアクセス、「ベストポジション」で電波感度の推移を確認するといったことも可能。こうしたスマホとの連携力もおすすめしたいポイントです。
評価まとめ
1237Mbpsという最大速度ばかりが目に付いてしまいますが、それだけではありません。
バッテリーの持ちがよく、携帯性の良さも光ります。加えて受信感度向上へのアプローチやWi-Fi TXビームフォーミング機能など、新しく快適なネットワーク技術も搭載。こうして、高い次元で性能・利便性とのバランスが取れている端末です。
今、WiMAX 2+ルーターを求めるのあれば、選びたくなる1台だと言えるでしょう。
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