WiFiルーターって複数台繋ぐと遅くなるの? 何台まで同時に繋げるの?

WiFiルーターは、モバイルWiFiルーター、ホームルーター、無線LANルーターと種類がありますが、繋げられる台数は1台だけじゃなくて同時に何台も繋ぐことができます。例えば自宅で使う場合は、PCとスマホと同時に接続したり、テレビ、レコーダー、ゲーム機、タブレット、その他おもちゃやスマート家電など、現在は様々なものがWiFiに接続できる時代です。
だけど、そんなに何台も繋いじゃって大丈夫なのかな?
WiFiルーターには「最大接続台数」というものがあります。複数台繋ぐことが想定されている機器ではあるのですが、繋がっても速度はだいぶ遅くなるんじゃないかな? そんな疑問が出てきます。
そこで今回は、WiFiストアでは複数の端末をWiFiルーターに繋いだ時に、速度がどれくらい低下するのか、最大接続台数を越えるとどうなるのかを検証してみました。
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※本記事は2021年2月25日に作成されました。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。
この記事でわかること
・WiFiルーターの接続台数について
・主なWiFiルーターの紹介
・ルーターの設置場所の注意点
・モバイルWiFiルーターと固定回線+ルーターの複数台接続したらどうなるのか
WiFiルーターの接続台数ってなに?

2021年現在、自宅でもWiFiに繋げて利用する機器は多くなりました。スマホやPCに限らず、スマート家電やオンラインゲーム機器、iPadなどのタブレットなど便利なものは様々あります。
そこで1つのWiFiルーターで、2台~5台ではなく同時に接続できる台数も多くなりました。例えば、BUFFALO /WXR-5950AX12の無線LANルーターであれば最大接続台数は36台。WiMAXのホームルーター「Speed Wi-Fi HOME L02」は最大接続が42台となっています。
上記のように、ルーターによって最大接続台数は多くなったとはいえ限界があります。さすがに30台~50台を同時接続するのは自宅では考えにくいですが、モバイルWiFiルーターや無線LANルーターを選ぶ際は、現状WiFiに繋げて使う機器の確認とルーター側の最大接続台数を確認しておくことをおすすめします。
WiFiルーターの比較表
実際に複数の端末をWiFiルーターに繋ぐ検証の前に、WiFiルーターの簡単な比較をしてみましょう。機種別に、速度、接続台数をまとめてみます。
機種 | 最大速度(無線LAN) | 最大接続台数 |
---|---|---|
BUFFALO / WXR-5950AX12 | 5GHz:4,803Mbps 2.4GHz:1,147Mbps | 36台 |
NEC / Aterm WX6000HP | 5GHz:4,804Mbps 2.4GHz:1,147Mbps | 36台 |
ELECOM / WMC-2LX-B | 5GHz:1,201Mbps 2.4GHz:574Mbps | 50台 |
I-O DATA / WN-DAX3600XR | 5GHz:2,402Mbps 2.4GHz:1,150Mbps | 32台 |
I-O DATA / WN-AX1167GR2 | 5GHz:最大867Mbps 2.4GHz:最大300Mbps | 16台 |
WiMAX W05 | 758Mbps | 10台 |
WiMAX W06 | 1,237Mbps | 16台 |
WiMAX HOME L02 | ハイスピードモード(WiMAX 2+) 558Mbps ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX 2+、LTE) 867Mbps | 42台 |
自宅で固定回線とセットで使うようなWiFiルーターは、最大で出せる速度も速くて、同時接続台数もやはり多いです。
モバイルWiFiルーターのWiMAXは、速度も接続台数も抑えめですが、実際に使うケースとして10台以上を同時で繋ぐことはあまりないと思いますので、1台でネットが繋げるモバイルWiFiルーターとしては十分でしょう。
【検証】WiFiルーターは複数台接続すると遅くなるの?
WiFiルーターは接続台数が多いと遅くなるのでしょうか?
ここでは、「固定回線+無線LANルーター」とWiMAXのモバイルWiFiルーターで実際に機器を複数台繋げて、速度を測定したり検証してみました。
固定回線+WiFiルーターで検証してみた

ソネット光マンションタイプ+WN-AX1167GR2(アイ・オー・データ)で実際に使用している6台繋いだ場合の速度を検証してみました
ルーターの主な仕様
I-O DATA / WN-AX1167GR2 | 5GHz:最大867Mbps 2.4GHz:最大300Mbps | 最大接続台数:16台 |
---|
実際に同時接続している機器
・iPhone 12(スマホ)
・iPhone 8(スマホ)
・デスクトップパソコン(PC)
・ノートパソコン(PC)
・Fire TV Stick
・PlayStation 4
いつもはゲーム機器など繋いでないことも多いですが、検証した際は電源をONにして6台繋いだ状態で、朝とお昼と夜の時間帯で通信速度を計測してみました。



ルーター側でなく、時間帯や回線によっても変わる場合があるので、あくまでも参考という形でにはなりますが、結論としては全く不自由なく使うことができ、実測値としても、問題ない速度が出ていました。
あくまでも、筆者が使っている6台について今回、検証したのでルーターの仕様上の接続台数内ではあれば4~6台は問題なく使えました。
モバイルWiFiルーターのほうではどうでしょうか?最大接続台数も無線LANルーターよりも少ないため、1台~最大接続台数以上を繋ぐことも検証しました。
WiFiルーターにスマホを1台だけ繋いだ場合
モバイルWiFiルーターでも検証しました。検証に使うWiFiルーターは、UQ WiMAXの「W05」。

通信速度(受信) | 最大758Mbps |
---|---|
通信速度(送信) | 最大112.5Mbps |
対応モード | ハイスピードモード/ハイスピードプラスエリアモード |
対応エリア | WiMAX 2+エリア/au 4G LTE(800MHz)エリア |
接続台数 | Wi-Fi機器:10台 USB:1台 Bluetooth機器:3台 |
2018年現在の最新型のWiFiルーターで、最大接続台数は10台となっています。検証場所は東京都品川区の屋内となります。
検証場所は東京都品川区の屋内となります。固定回線で使う無線LANルーターはそもそも最大接続台数が多かったりしますが、モバイルWiFiルーターはどうなのでしょうか?
まずは、1台繋いだ場合をみていきましょう。

まずは、1台のスマホだけ繋いで使った見た場合の数値はこちら
1台のみ接続 | 下り | 上り |
---|---|---|
1回目 | 53.3 | 9.00 |
2回目 | 49.5 | 7.88 |
3回目 | 54.0 | 7.43 |
平均値 | 52.3 | 8.10 |
速いですね。UQ WiMAX。下り平均で52.3Mbps出てます。上りの平均は8.10Mbps。これを基準の数字として、複数台繋いだところを見て行きましょう。
WiFiルーターにスマホを2台繋いだ場合

今度はスマホのほかにPCを1台繋いで、そこでYouTubeを視聴します。これでWiFiルーターからの電波を2台で使用していることになりますが、どうなるのでしょう? スマホの方で速度の測定をします。
2台接続 | 下り | 上り |
---|---|---|
1回目 | 51.7 | 7.84 |
2回目 | 50.7 | 8.52 |
3回目 | 54.4 | 8.18 |
平均値 | 52.3 | 8.18 |
下りの平均が52.3Mbps! なんと先ほどと全く同じ平均値が出ました。こんなところでいらないプチミラクルですね。
単純に電波が二分されて速度が落ちるのではと想像しましたが、速度が落ちることはありませんでした。上りは平均8.18Mbpsと若干上がっているくらいですが、誤差範囲でしょう。
WiFiルーターに複数台繋いだ場合の結果
2台では影響がありませんでしたが、もっと増やしたらどうなるでしょうか? W05のスペック上の最大接続台数は10台。
じゃぁ10台繋いでみよう!

UQ WiMAX W05のルーター1台に対して、1台のPCと9台のスマホを繋いでみました。測定用の端末以外は、全てYouTubeを再生してみます。なんだかカオスですね。
10台接続 | 下り | 上り |
---|---|---|
1回目 | 28.9 | 9.82 |
2回目 | 24.8 | 15.6 |
3回目 | 23.7 | 15.7 |
平均値 | 25.8 | 13.7 |
さすがに速度が落ちました。下りの平均で25.8Mbps。約50%くらいの速度に落ちています。でも感想としては、あまり落ちなかったですね…。
YouTubeの視聴は問題はなく、実際に繋いだスマホそれぞれでYouTubeが止まることなく自然に流れています。

左上に「10」と表示され、10台接続されているのがわかります。ただ10台繋いでYouTubeを流していた数分間で3GBくらい消費されたようです…(笑)
WiFiルーターの最大接続台数を超えるとどうなるの?
このUQ WiMAXのW05「Wi-Fi機器:10台」というスペック表記ですが、10台を超えるとどうなるのでしょうか?

10台接続された状態でさらにもう一台接続しようと試みますが…

なんどやっても繫ぐことができませんでした。10台以上は繋がらないように設定されているようです。
普通の一人暮らしなどであれば10台繋げれば問題なさそうですね。家庭用で複数の人や多くの家電を繋ぐ場合には少し足りなくなりそうですが、このW05は基本的にモバイルルーター、据え置き型のホームルーターL01sであれば、無線で40台の同時接続が可能です。

WiFiルーターの設置場所の注意点
WiFiルーターを自宅で使う場合、設置する場所についてもあらかじめ確認しておくのがおすすめです。
ホームルーターやモバイルWiFiルーターであれば、利用する機器の近くに設置して使えば問題はないでしょう。ただ、違う部屋で使う場合などは廊下やリビングなどつながりやすい場所を探して設置しましょう。
基本、WiFiルーターから発せられる電波はルーターを中心として円形状に広がっていくイメージになります。なので設置した中心部分寄りで使えば問題なないですが、円の端のほうになってしまうと繋がりにくくなってしまう可能性があります。
自宅の中でも、電子レンジなど電波を発しているものの近くや、棚の中など、電波を通しづらい場所、干渉しやすい場所は避けて設置しましょう。さらに、少し高いところに設置することで電波が通りやすくなります。
また、マンションでルーターを設置しているリビングから遠い部屋で使う場合や、3階建ての住居で設置してある階数とちがうところで使いたい場合、電波が届きにくくなる可能性があります。その場合は、廊下や階段などにWiFi中継器を使うと改善するかもしれません。
無理やり、LANケーブルで延長して使いたい部屋に設置するのもアリですが、見た目的に中継器を使うほうがスッキリします。
その他、なかなか改善しない場合は使っている周波数帯で改善できる可能性があります。詳しくはこちらの記事で確認できます。
WiMAXと固定回線で最大接続台数に差はない?

自宅に固定回線を引き、無線LANルーター(WiFiルーター)を購入して、利用すれば接続できる台数も増え、最新のルーターを使えば通信環境も良くなる可能性はあがります。
今回の検証では、モバイルルータータイプのWiMAXを使って接続台数の検証をしましたが、自宅メインでネット利用を検討している方には、据え置き型の「ホームルーター」がおすすめです!
例えば、WiMAXのホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」だと、最大の接続台数は40台と多く、無線LANルーターと大差はありません。
さらに、最大通信速度も「下り最大2.7Gbps※」と十分な速度も対応しています。
固定回線のメリットは、通信制限がなく快適な通信環境が自宅でできるといったところにあります。また、一方で、WiMAXには一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。
もちろん使い方によって、ネットを選ぶことが重要ですが、WiMAXは工事不要ですぐに利用することができ、通信制限も仕組みを理解して使うことで、十分に自宅のネット環境で使うことができます。
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まとめ
WiFiルーターに複数台の端末を繋ぐと速度が落ちるのか? という疑問については、複数台それも最大値の10台を繋いでも、極端な速度の低下はなく動画が見れるレベルでの速度が確保できました。固定回線の場合であれば、スマホやPCゲーム機器など4~6台を使った場合でも問題はありませんでした。
ただしルーターごとに最大接続台数が決められており、検証したモバイルWiFiルーターについては最大接続台数を超えた接続はできませんでした。
WiFiルーターを持っていると、友人に「ちょっと俺も繋がせて」と言われることもありますが、あまり気にせず繋がせてあげても問題なさそうです!
また、自宅で固定回線やホームルーターで使う場合は、ご家族やご友人など複数台つなげて使う機会が多くなると思うので、ルーター側の最大接続台数を確認しておくのがいいでしょう。
WiFiストアでは様々なWiFiサービスをまとめています、WiFiルーターの比較も可能なので気になるWiFiがあったらチェックしてみてください。
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