インターネットの通信速度には「上り」と「下り」があります。
「上り」「下り」の言葉の意味や、その違いについて気になっていた方もいるのではないでしょうか。自宅の通信速度をチェックしたいと考えている方や、契約先を検討中で通信速度を比較している方は、ぜひ「上り」と「下り」の違いは押さえておきたいところです。
本記事では、通信速度の「上り」「下り」の意味や、快適にインターネットを使うための「上り」「下り」の通信速度の目安、通信速度の測定方法など紹介します。
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※1 通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート形式のため、お客さまの通信環境により実際の通信速度は変化します。
※2 ベストエフォート形式のため、お客さまの通信環境により実際の通信速度は変化します。ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。動画やファイル交換ソフトなどをご利用の場合は速度が低下する場合があります。)
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通信速度の「上り」「下り」とは
通信速度の「上り」「下り」という言葉が何を意味しているのか、まずは見ていきましょう。
通信の「上り」とは、インターネット上にデータを送ること、つまりデータのアップロードを表しています。
上りの通信としては、メールの送信、動画やSNSなどの投稿、ライブ配信などが挙げられます。上りの通信速度が高速であるほど、手元のデータをより短い時間で、インターネット上にアップロードできます。
一方、通信の「下り」とは、インターネットからデータを受け取ること、すなわちデータのダウンロードを表しています。
メールの受信、WebやSNSの閲覧、動画のストリーミング、アプリのダウンロードなどは全て、下りの通信に該当します。
インターネットを快適に使うためには、多くの方にとっては下りの通信が特に重要です。下りの通信速度が高速であるほど、サクサク快適にWebページを開いたり、高画質の動画も止まることなく再生したりできるようになります。
「通信速度」の意味もあらためて確認
ここで「通信速度」という言葉の意味や単位についても、確認しておきましょう。通信速度の意味や単位まで知っていると、より具体的にイメージがしやすくなるはずです。
通信速度は具体的には、1秒間に送受信できるデータ量を表しています。数値が大きいほど、同じ時間でもより大きなデータ量を送受信できるようになります。
通信速度の単位としては、「Mbps」「Gbps」などがよく用いられます。
Mbps は、1秒間に1Mbit(=0.125MB) のデータ量を送受信できる通信速度を表しています。100Mbpsであれば、1秒間に12.5MBのデータ量の送受信が可能です。
一方、Gbpsは、Mbpsの1,000倍を表す単位です。 光回線や5Gなど、1000Mbpsを超える高速通信を表すときによく用いられます。
通信速度の「速い」「遅い」というのは、具体的には同じ時間で送受信できるデータ量の「多い」「少ない」を表しています。インターネットの通信速度を確認する際には、このイメージをぜひ押さえておきましょう。
通信速度の理論値と実測値とは?
通信速度については、理論値と実測値の違いも重要です。この違いも押さえておきましょう。
インターネット回線のサービスの通信速度を表す時には、「最大○○Gbps」といった表現が良く用いられます。この「最大」という言葉で表現される通信速度は、理想的な環境が揃った時の「理論値」を表しています。
このように、理論値としての最大通信速度を提示している形態をベストエフォート型 と言います。設備費用が安く済み、料金が安く抑えられる理由 から、ほとんどのインターネットサービスでは、このベストエフォート型が採用されています。※
一方で、通信速度の「実測値」は、実際にユーザーが使用する時の通信速度をさしています。インターネットが快適に使えるかという点では、実測値がむしろ重要です。通信速度の実測値は、このあとに紹介するスピードテストで計測できます。
ネットが快適に使える上り・下り速度の目安
実際にインターネットを快適に使うためには、上り、下りのそれぞれで、どれくらいの通信速度があれば良いのか、気になっている方もいるでしょう。下り、上りの通信速度の目安を見ていきましょう。
上りの通信速度の目安
上りの通信速度は、50Mbps程度の速度があれば、オンラインゲームなども含め、ほとんどの用途で快適に使用することができるといわれています。下りのような高速な通信が必要になる場面は、多くありません。
ビデオ会議をする際には、上りの通信速度を確認しておく必要がありますが、必要な通信速度としては10Mbps程度があれば十分といわれています。また、メールの送信、SNSへの写真の投稿などであれば3Mbps程度の上りの通信速度で、問題なく利用できるといわれています。
下りの通信速度の目安
下りの通信速度の目安 としては、以下のとおりです。
評価 | 下り速度の目安 |
---|---|
かなり速い | 151Mbps~ 4K/8Kの高画質ストリーミング再生も快適! |
速い | 30~150Mbps 高画質動画やオンラインゲーム地図アプリでドライブなどでも快適! |
普通 | 4~29Mbps ネットショッピングやYouTube閲覧も問題なく、標準的な使用であれば快適なネットライフ! |
遅い | 0.6~3Mbps LINEなどのSNSは普通に使えますが、動画再生などではストレスを感じる場合も。 |
かなり遅い | 0.5Mbps以下 ネット検索、メール、テキストベースのWebサイトの閲覧などはできますが、快適とは言い難いかも? |
※評価はWiFiストア独自の基準であり、ご利用の環境や使用用途によって変わります。
30~150Mbpsの通信速度があれば、高画質動画やオンラインゲームも含め、快適に利用できます。幅広い用途で快適に使える通信速度としては、この30~150Mbpsというのがひとつ目安になるでしょう。
さらに、4K/8Kの高画質ストリーミング再生といったさらに大容量の通信が必要な用途となると、151Mbps以上の通信速度が必要となります。
一方で、ネットショッピングやYouTube閲覧も問題なく、標準的な使用であれば4~29Mbps程度の通信速度があれば十分です。超高速な通信速度は必要なく、ある程度の通信速度があれば快適に使えます。
3Mbps以下の通信速度になってくると、SNSの閲覧などのライトな使い方であれば問題ありませんが、動画再生では再生がスムーズに進まずに、ストレスを感じる可能性も出てきます。使い方によっては、速度改善のための通信環境の見直しが必要になるでしょう。
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上り・下りの通信速度を測定する方法
各種のスピードテストのサイトや、Googleスピードテストを利用すると、上り・下りの通信速度を調べることができます。スピードテストの方法を見ていきましょう。
Speedtest by Ookla
Speedtest by Ookla」で、上り・下りの通信速の測定が可能です。「Go」のボタンを押すと、スピードテストが実行され、測定完了後に結果が表示されます。
こちらのサイトでは、上り・下りの通信速度と合わせて、Ping値も測定されます。Ping値 は、データ送受信の際にかかる時間を数値化したもので、通信の応答速度を表しています。特にオンラインゲームをプレイする際は、Ping値は重要な数値となります。
USEN GATE 02 「インターネット回線スピードテスト」
USEN GATE 02「インターネット回線スピードテスト」」でもワンクリックで通信速度の計測が可能です。下り、上りの通信速度のほか、Ping値、Jitter値が測定できます。
参照:USEN GATE 02「インターネット回線スピードテスト」
Jitter値 はPing値の揺らぎを表し、値が小さいほどPing値が安定した回線であることが分かります。Jitter値が大きく出てしまった場合には、ビデオ通話が固まったり、途切れたりする可能性があります 。Ping値と併せて確認しておきましょう。
Googleスピードテスト
Google検索で「スピードテスト」と検索すると、検索結果の一番上に「Googleスピードテスト」が表示されます。こちらから、上り・下りの通信速度の測定が可能です。
速度テストを実行のボタンを押すと、測定が開始され、測定完了後に上り・下りの通信速度が表示されます。手軽に通信速度を知りたい方は、こちらが便利です。
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上り・下りの通信速度を速くする方法
上り・下りの通信速度をスピードテストで確認してみて、快適に使える速度には足りていないと分かった場合は、通信環境を見直してみましょう。
通信が遅い原因はさまざま考えられますが、以下の4つの改善方法はぜひ検討してみると良いでしょう。
- ファームウェアを更新する
- ルーターの設置場所を見直す
- 中継機を入れる
- インターネット回線を変える
ファームウェアを更新する
ファームウェアは、ハードウェアの基本的な制御のためのソフトウェアのことです。WiFiルーターのファームウェアの最新バージョンに更新をすることで、機能の改善や不具合の解消などで、通信速度が改善する可能性があります。ファームウェアを更新する方法は、各メーカーの公式ページなどで確認できます。
WiFiルーターの設置場所を見直す
WiFiルーターの設置場所が悪く、通信速度が十分に出ていないケースもあります。金属、水槽などWiFiの電波の障害になるものを避けて、部屋の中央付近に高さをつけて設置するように、置き場所を見直してみましょう。デバイスとWiFiルーターの通信が安定すれば、通信速度が改善する可能性があります。
ルーターに接続しているデバイスの数を見直す
ルーターに新しいスマホやパソコンなどを接続して回線速度が急に落ちたのなら、接続数が多いと考えられます。
ルーターによって接続可能な台数は異なりますが、多くのデバイスを接続すると、回線速度が落ちることがあります。そのため、使用していないスマホやパソコンなどの接続は解除しましょう。
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Wi-Fiルーターの接続台数は何台?無線LANを同時に複数台繋ぐと遅くなるの?
中継機を入れる
WiFiの電波が使用場所まで届いていない場合には、WiFi中継器を導入することで改善が可能です。WiFi中継器は、ルーターの電波を中継して室内で電波が届く範囲を広げてくれる機器です。コンセントに直に差して使えるタイプのものもあり、簡単に導入できるので、電波が届かない場合はぜひ利用を検討してみましょう。
インターネット回線を乗り換える
通信環境の見直しでは改善が難しい場合は、インターネット回線自体の速度が遅い可能性が考えられます。また、夕方など特定の時間帯に速度が低下してしまうケースも、インターネット回線自体が原因であることが疑われます。契約しているインターネット回線が遅い場合は、乗り換えについても検討しましょう。
乗り換えにおすすめの光回線
ここからは、インターネット回線の乗り換えを考えている方におすすめの光回線を紹介していきます。次の契約では通信速度を重視したいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
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月額料金(税込) | 5,200 円 ※NURO光 2ギガ(3年契約)プランの場合 |
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契約期間 | 3年 ※NURO光 2ギガ(3年契約)プランの場合 |
工事費用(税込) | 44,000円(36回払い) 分割払い相当額の割引特典あり |
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auひかりは、フレッツ光回線を用いない独立回線のサービスのため、フレッツ光回線を用いた光コラボレーションなどと比較して回線混雑が少ない傾向で、高速通信が期待できます。
また、auでのセット割引もあり、家族全員のスマホ代が最大1,100円(税込)割引になります。家族でauを契約中なら、通信費が大幅に節約できます。
よくある質問
上り・下りの通信に関わるよくある質問をまとめています。
オンラインゲームを快適にプレイできる上り・下りの通信速度はどれぐらい?
オンラインゲームを快適にプレイするための通信速度は、下りは30~150Mbs程度が目安 です。上りの通信速度としては30~50Mbps程度の通信速度 があれば、基本的には対応できます。