4Gの通信速度が遅い原因と対処法は?スピードテストで現状確認する方法も紹介

【4Gの通信速度が遅い原因と対処法は?】
「4Gの通信速度が遅い気がするけど、原因は何だろう」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。通信速度が急に遅くなって、ストレスを感じることもあるかと思います。
通信速度が遅い時には、典型的な原因に1つずつあたってみると、解決できる可能性があります。まずは、スピードテストで通信速度を計測して、現状確認を行うところからはじめていきましょう。
本記事では、4Gの通信が遅い時に通信速度を確認する方法や、通信速度が遅い時の原因と対処法を紹介していきます。
※本記事は2022年10月6日に更新されたものです。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。
4Gが遅いのは本当に通信速度のせい?速度を調べる方法
4G回線の通信速度は、スピードテストができるアプリやWebサイトで計測できます。まずは、実際に通信速度が遅いのか、現状確認をおこないましょう。スピードテストの方法を具体的に2つ紹介します。
ドコモスピードテストアプリ
ドコモスピードテストアプリを利用すると、スマホの通信速度の計測が可能です。App Store、Google Play ストアのそれぞれでアプリが提供されています。ドコモのスマホはもちろん、ドコモ以外のスマホでも利用可能です。
こちらのアプリでは、速度計測だけでなく、周辺のドコモの5Gや4Gの速度平均値も確認でき、計測結果と比較できます。通信速度の数値だけでなく、ほかのユーザーに比べて速いのか遅いのかも確認することが可能です。
USEN インターネット回線スピードテスト
USENのインターネット回線スピードテストは、スピードテストができるWebサイトです。測定開始のボタンをタップすると、通信速度の計測が開始され、計測完了後に、ダウンロード・アップロードそれぞれの通信速度が表示されます。
なお、こちらのサイトでは「用途別回線スピード判定結果」として、用途別に快適に利用できるか判定が表示されます。ご自身の用途で快適に使えるのかを知るために参考になります。
4G回線の通信速度が遅い原因とその対処法
スピードテストをして通信速度が遅かった時には、通信速度が遅い時の典型的な原因に1つずつあたってみると、解決に近づくでしょう。4G回線の通信速度が遅い原因としては、主に以下が挙げられます。
- ・電波状況が悪い
- ・通信が混雑している
- ・通信制限にかかっている
- ・キャリアで通信障害が発生している
それぞれの原因と対処法を詳しく見ていきましょう。
電波状況が悪い
電波状況が悪いために、4G回線の通信速度が遅くなっているケースがあります。
地下、建物の中、ビル群の間、トンネルの中、ビルの高層階など電波が届きにくい場所や、電車や車の中などの電波の受信が安定しにくい場所にいる場合には、通信が不安定になることがあります。
まずは、スマホのディスプレイの上部にあるステータスバーにあるアンテナマークを見て、電波状況を確認してみましょう。
電波状況が悪い場合には、可能であれば、通信の安定する場所に移動するのが対処法となります。建物の中でも奥まった場所よりは、窓際の方が電波は届きやすくなります。
通信が混雑している
通信が混雑しているために、4G回線の通信が遅い可能性もあります。通勤時間帯、お昼時などはスマホを利用するユーザーの数が多くなり、4G回線も混雑する傾向があります。
対処法としては、通信が混雑する時間帯は避けて利用するのが、まず方法の1つです。混雑時に通信するのを避けるために、視聴したいコンテンツのダウンロードを自宅のWiFi環境で済ませておく方法も有効になります。
また、混雑している時間帯でも快適に通信を利用したいなら、回線契約先の乗り換えも検討しましょう。
特にキャリアから回線を借り受けてサービスを提供するMVNOと呼ばれる格安SIMは、回線混雑時にキャリアに比べると、通信速度が低下しやすい傾向があります。
MVNOの格安SIMを利用している場合は、キャリア本体のサービス、あるいはキャリアの回線がそのまま利用できる通信ブランドなどへの乗り換えをすると、通信が改善する可能性があります。
通信制限にかかっている
契約しているプランで毎月使えるデータ通信量の上限を超えると、通信制限にかかり、通信速度が制限されます。
制限は契約先やプランによってさまざまですが、制限の厳しいものだと、WebサイトやSNSの閲覧など、比較的データ通信量の少ない通信でも、通信が遅く感じることがあります。
通信制限にかかっているかは、契約先の会員ページから確認できます。データ利用量のページからデータ残量を確認することで、通信制限にかかっているかが分かります。
ドコモ、au、ソフトバンクでデータ利用量を確認する方法は次のとおりです。
▼ドコモの場合
- 1. My docomoにアクセスし、ログイン
- 2. ネットワーク暗証番号を入力
- 3. 当月の利用可能データ量合計が表示される
▼auの場合
- 1. My auにアクセスし、ログイン
- 2. 「データ利用量」をタップ
- 3. 確認したい項目の「詳細」をタップ (直近3日間のデータ利用量合計または月間のデータ利用量合計)
▼ソフトバンクの場合
- 1. My SoftBankへアクセスし、ログイン
- 2. 「メニュー」をタップ
- 3. カテゴリの「使用量の管理」をタップ
- 4. 利用状況の「詳細をみる」をタップ
- 5. データ量の詳細が表示される
通信制限は、翌月1日など契約先ごとの解除のタイミングになると、自動的に解除されます。自動解除まで待てない方は、データ量を追加購入する方法もあります。ただし、追加購入は料金が割高になることが少なくないので、どうしても必要な時にだけ利用を検討していきたいところです。
キャリアで通信障害が発生している
キャリアで通信障害が発生しているために、4G回線での通信が遅くなっている可能性もあります。
通信障害の情報は、各公式サイトの通信障害に関する情報のページから確認できます。通信障害の可能性もありそうだと感じたら、まずは公式サイトを確認してみましょう。
- ドコモ:重要なお知らせ(通信障害等)
- au:通信障害等に関するお知らせ
- ソフトバンク:障害情報
4G通信ではなくデバイスに原因がある可能性もある

4G回線による通信ではなく、スマホのデバイスの方に原因がある可能性もあります。デバイスの動作が重いために、通信が遅いと感じてしまっている可能性もあるということです。
スピードテストで問題がなかった場合や、通信に問題が見当たらなかった場合などは、デバイス自体に原因があることも疑ってみましょう。
デバイスが重く感じる原因としては、主に以下が挙げられます。それぞれ見ていきましょう。
- ・スマホのスペックの不足
- ・アプリを立ち上げすぎている
- ・古いOSのまま使用している
スマホのスペックの不足
スマホのスペックが不足していると、アプリを動かすにも、ゲームをプレイするにも、処理性能が不十分で動作が重くなります。スマホの処理性能は年々進化していて、それに伴い、アプリやゲームに求められるスペックも少しずつ上がってきています。
同じスマホを長い期間使い続けている場合には、スペックを最新のものに更新するためにも買替えを検討したいところです。最新スペックのスマホを利用すれば、動作が重かった用途でも、快適に使えるようになる可能性があります。
アプリを立ち上げすぎている
アプリをたくさん立ち上げていると、スマホの一時的な保存領域であるRAM容量が圧迫され、スマホの動作が重くなることがあります。使っていないアプリを起動させたまま別のアプリを使用するのではなく、こまめに終了させるようにしましょう。
古いOSのまま使用している
OSアップデートを行うと、OSの脆弱性や問題点が修正されたり、機能が改善されたりします。古いOSのまま使用していると、動作の不具合の原因となることがあります。
古いOSのまま使用している方は、最新OSへのアップデートをおこないましょう。iPhone、AndroidのOSアップデートの方法は、それぞれ以下のとおりです。
▼iPhoneでOSをアップデートする手順
- 1. 「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」の順で選択
- 2. 「ダウンロードとインストール」をタップ
- 3. 画面に沿って操作を進め、アップデートを実行
▼AndroidでOSをアップデートする手順
- 1. 「設定」>「システム」>「システム アップデート」の順で選択
- 2. アップデートのステータスが表示されるので、画面に表示される手順に沿って操作
※機種によって操作手順の詳細は異なります
まとめ
4Gの通信が遅い時に通信速度を確認する方法や、通信速度が遅い時の原因と対処法を紹介しました。
通信速度は、各種のスピードテストアプリ、スピードテストサイトで確認できます。まずは、現状確認として、通信速度の計測をおこなってみましょう。
通信速度が遅い典型的な原因としては、電波状況、時間帯による回線混雑、通信制限、キャリアの通信障害などが挙げられます。1つずつ原因にあたり、必要に応じて対処法を実行していきましょう。
通信速度に原因がなかった時や、通信に原因が見当たらなかった時は、デバイスの方に原因があることも疑われます。スペックが不足している、アプリを立ち上げすぎている、OSが古いといったことが原因でスマホの動作が重くなることがあるので、スマホに原因がありそうな時は、ぜひチェックしてみると良いでしょう。
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